魂を運ぶ舟

今日朝
ずいぶんとお世話になってきたおばさんにお別れをしてきました。

 

もうご高齢だったのですが、突然のことでした。

 

だから最初は、果たせかなった約束をいっぱい残してしまった気がして、ちょっと動揺しました。

 

でも、同じように沢山お世話になっている息子さんから、「またしょっちゅう会いに来ると思うので、その時はまた沢山話してください」と言われました。

 

そうだ。
身体の死はその人自身の死ではないんだ。
普段そう感じている自分自身を思い出すことができて、落ち着きました。

 

だから、とても残念なことを書いているんだけど、淡々と綴りたい。

 

写真は、京都生まれのおばさんが一年位前に作ってくれた一枚の半紙でできた舟の飾りです。

 

引越し先に持ってきた時少し切れ切れになったりしてしまったけど、風になびくと綺麗です。

 

81歳のおばさんのお父さん(おじさん?)がいつも作ってくれていたそうです。

 

ラーメン丼ぶりに描かれているような中華風な舟のデザイン。
うまくデザインされていて、舟の下には波、その下には魚。
一枚の半紙に切り込みを上手く入れて組立てて開くと出来上がり。
わお

 

元々はお盆の飾り物だったそうですが、おばさんちでは可愛いので
七夕飾りにしていたそうです。

 

お別れから帰ってきて、この舟のことを思い出して。
ベランダのシマトネリコの枝にぶら下げてみました。

 

風に吹かれて白い舟はふわりと飛んで行きそうで。

 

そう、そんな風に自由な感じで、いつでも遊びに来てください。

 

ありがとう。
ありがとうございました。

 

またきっとどこかで。