ひとひらさくら

娘13歳のお誕生日に寄せて。

 

このごろの彼女は世の中への扉が開き初めて、だから他人との関わりで戸惑うことも沢山あるようで。

 

そんな様子を見ていると、世の中との距離感が掴めなくていつもザワザワしていたあの頃の自分が胸にチラつく。

 

でも本人は私なんかよりずっとタフでしなやかで、頼もしいなと思うのです。

 

いろんなことがあったよね。

 

花びらのシャワーでたくさん遊んだ桜の木がここ最近、あそこもここもそこも、それはたくさん切られてしまった。

 

自分の大切なものが他の人にとってそうだとは限らない。

 

これからもいろんなことがあるでしょう。
あなたにも私にも。

 

役に立ったり立たなかったりの親ですが、後ろで見守っているよ。

 

あまり歌っていないけど、こんな歌を昔作りました。

 

13歳のお誕生日にふと思い出して。

 

 

ひとひらさくら
作/ねおみい

久しぶりだね 坂道を

駆け上がるのは 春の風

桜舞う こんな日に

君は生まれて来たんだよ

 

これから何が始まるのか

訳もわからず見上げてた

節くれた桜の木

芽生えの時を 待ちわびてた

 

むすんでひらいて

小さな手のひらに

ひとひらさくら

大事な いのち

 

いろんなことが あったよね

忘れないでいられるかな

時々は いいママじゃ

いられないことだってあったよね

 

昨日初めて受け取った

手紙の文字の ひらがなは

でこぼこで さかさまで

伝えたい気持ちが溢れてた

 

むすんでひらいて

神さまのプレゼント

ひとひらさくら

愛しいいのち